福島の町で生まれ育った彼女は、短大生としての日常とは異なる夢を追い求めていました。その夢の中心には、北海道の大地と可愛い牛たちが描かれていました。短大1年目の大切な時期を迎える中で、彼女は休学を選び、十勝鹿追町の酪農研修生としてブラザーズファーム高橋へと向かいました。そこでの1年は、新しい経験と学びの連続。研修を終え、短大に戻り卒業し就職したものの、十勝での心温まる日々と牛たちとのふれあいが、彼女の心に深く刻まれました。その強い思いとともに、彼女は再び十勝へと戻り、ブラザーズファーム高橋で従業員として新生活をスタートさせることを決心したのです。
十勝のゆったりとした時間の流れや、のんびりとした人々の雰囲気が彼女を引きつけてやまない。この地は、広大な自然が広がり、季節ごとの美しい風景が人々の心を癒してくれる場所。都会の喧騒から逃れ、ここ十勝でのんびりと過ごすことで、心が落ち着きます。「ここにいると、時間の流れがゆっくりと感じられる。毎日が新鮮で、何か新しいことに挑戦したくなる。」と彼女は微笑む。十勝での生活は、彼女にとってのリフレッシュの場所であり、日々の生活に新しい風を吹き込んでくれているようだ。
酪農の深い魅力に心から魅せられ、彼女はSNS(インスタグラム)を使い、その魅力を広める活動を始めました。彼女が目指すのは単なる情報発信や日常のシェアではない。彼女は感じていた。「多くの人たちが日常的に飲む牛乳。しかし、その一杯の背景には、無数の努力や情熱が溢れている」と。朝早くから、季節を問わず働く酪農家の姿、一頭一頭の牛に寄り添い、愛情を込めて育てる様子、そしてその結果として手に入る新鮮な牛乳の誕生。それらの一つ一つが実は感動の連続だと彼女は信じています。この情熱的な物語を、彼女は写真やコメントを通して伝えていく。そしてその物語を知った人々が、次に牛乳を手に取るとき、その価値をより深く感じ取れるように、彼女は日々SNSでの情報発信に努めてゆきます。
彼女は、酪農業がアニマルセラピーの一つの形となり得ると熱く信じています。十勝の広大な風景の中で、彼女は日々牛たちとのふれあいを通じて心の安らぎを感じ取ります。「牛を見ているだけで、心が落ち着く。それは、酪農が私たちに与える癒しの力だと感じます。」と彼女は語る。都会の喧騒や日常のストレスから解放され、牛たちの温かさや無邪気な目を通じて、多くの人々が心のオアシスを見つけることができる。その癒しの効果は、彼女だけでなく、酪農を体験した多くの人々に共有されています。
彼女のこれからのテーマは、歴史学の出身として得た貴重な経験と知識を最大限に活かし、アイヌの歴史や文化、そして北海道の酪農の歴史を研究をすること。彼女は、北海道の土地で生活するからこそ、その地の歴史や文化に触れ、理解を深めたいと考えています。彼女の研究は単なる学問の追求だけでなく、地域の人々や次世代に、北海道の豊かな歴史と文化を伝承していく役割も担っています。「北海道には、知られざる歴史や魅力的な文化が溢れている。私は、それらを多くの人に知ってもらいたい」と熱く語る。彼女の情熱が注ぎ込まれる研究は、きっと多くの人々の心に響くことでしょう。彼女のこれからの活動と、その成果を待つのが楽しみです。